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星の上を歩く Vol.2 ~表参道 後編~
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星の上を歩く Vol.2 ~表参道 後編~

こんにちは。こんばんは。
いかがお過ごしですか。
東京お散歩ライターのユミです。

このところ外を歩いていると、風が冷たく、ずいぶん引き締まって感じられます。
街も人も物事も、輪郭線がきゅっ、と際立ってくるこの季節。
いつもは見えないものが、見えはじめる。
そんな予感が景色の中に、とても色濃く漂っています。

さて、『星の上を歩く』第2回目は、表参道後編です。

前回ご紹介した根津美術館からスタートして、渋谷方面に向かって歩いてみましょう。

岡本太郎記念館の入り口写真(写真提供:岡本太郎記念館)(写真提供:岡本太郎記念館

根津美術館の目の前を走る「美術館通り」を渋谷方面に進み、小さな路地を右に入ると、見えてくるのは「岡本太郎記念館」です。

閑静な住宅街にさりげなく周囲に溶け込んでいる建物ですが・・・。

岡本太郎記念館の庭の写真(写真提供:岡本太郎記念館)(写真提供:岡本太郎記念館

一歩足を踏み入れると、そこには静けさを打ち破るダイナミックな光景が!

こちらの記念館は生前の岡本太郎氏のアトリエ兼自宅でした。
まさに創作活動の拠点だった場所です。
たくさんの作品が生み出された芸術家のアトリエは、まるでカラフルな聖地。

岡本太郎記念館のアトリエの写真(写真提供:岡本太郎記念館)(写真提供:岡本太郎記念館

太郎が制作を行っていたアトリエに立つと、

「ものを作る」
「作ることによって壊す」
「壊すことによって生み出す」

その終わりなき仕事に命を捧げた人への、厳かな敬意と畏怖の念が湧きあがってきます。

さて、「岡本太郎記念館」から車通りのある青山通りに出てみましょう。

青山学院大学の正門の写真

渋谷方面へ向かう途中、左手に見えてくるのは青山学院大学
通称「青学」と呼ばれるこの大学の前身は、アメリカからやってきたキリスト教の宣教師が建てた学校でした。
そのため、現在でも青山学院大学はミッション・スクールとして、聖書の理念に基づく教育・研究を行っています。

そして、青山通りの右手に鎮座するのは国際連合大学
こちらは日本に本部を置く唯一の国連機関です。

そして国連大学のお隣には、2015年2月に惜しまれつつ閉館した「こどもの城」の姿が。

「こどもの城」の写真

正面には、「こどもの城」のシンボルとして岡本太郎が制作した作品。
その名も『こどもの樹』です。
のびやかで、野生味に満ちた、命を賛美するモニュメント。

青山通りの脇をかためる学府。
人間の魂をすこやかに育もうとする場所。
「ルールや規範、秩序とともに、この世界には自由な精神の広がりが不可欠である」
この一帯には、そんな揺るぎない理念が横たわっているようです。

ここで再び路地裏に入ってみましょう。
ちょっと目を引く建物が見えてきますよ。

「イメージフォーラム」の外観写真(写真提供:イメージフォーラム

こちらは個性派ミニシアターとして映画好きが集う映画館、「イメージフォーラム」
ここでしか上演されない映画作品も多く、小さな路地に整理券待ちの人だかりができることも。

さらに奥へ路地を進むと、制作工房とショップが一体になった革小物のお店「Organ(オルガン)」が見えてきます。

「Organ」外観写真(写真提供:HERZ公式ブログ)(写真提供:HERZ公式ブログ

「Organ」内観写真(写真提供:HERZ公式サイト)(写真提供:HERZ公式サイト

職人さんに相談しながら、自分好みのカバンや革小物をオーダーできる店内。
作り手の仕事場を覗くことができる、贅沢な空間です。

「Organ」のカードケースの写真(写真提供:HERZ公式ブログ)「Organ」のカードケース(写真提供:HERZ公式ブログ

使い込むほどに艶が出て、色が深くなっていきます。

鞄やお財布など毎日使う持ち物は、単なる道具以上の意味を帯びます。
彼らは自分の生きた時間、過ごした歳月のことを書き留めてくれる、いわば人生の記録係。

「Organ」なら、その役目にふさわしい、あなただけのパートナーが見つかるかもしれません。

さて、ここまできたら渋谷の街はすぐそこ。

夜の渋谷の街の写真

自然の摂理に抗うように、夜を煌々と照らす渋谷のネオン灯り。
とりどりの光模様が見えたところで、表参道案内はこれにてお開き。
ご一緒いただき、まことにありがとうございました。

表参道周辺マップ

次回予告

次回の『星の上を歩く』では、「日常と浄化」をテーマに谷中をお散歩しにまいります。
どうぞお楽しみに!

記事を書いた人

東京お散歩ライター:ユミユミ:東京お散歩ライター
大学時代に美術史を学び、2015年4月より「notte!」編集部へ。
東京という街の現代から縄文時代までを紐解きながら、散策日記を執筆中。

過去の記事

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