notte!|電車にノッテ楽しむサイト

きっぷの記憶 〜乗り鉄の思い出〜
Facebook
Twitter
シェア

きっぷの記憶 〜乗り鉄の思い出〜

こんにちは。乗換BIG4の鈴木です。
もうすぐ今年も終わりですね。仕事終わらせないとやばいですね!

それはともかく、今年の鉄道は北陸新幹線 の開業など大きなイベントが盛りだくさんの近年まれに見るお祭り騒ぎでした。
一方、並行在来線の第3セクター化や寝台特急の廃止など、変わっていくものやなくなっていくものも多々あります。

新しい路線や列車はどんどん当たり前の景色になっていきますが、一方で廃止されたものは記憶の彼方に飛んでいってしまいます。
過去の様子は映像や写真、当時の時刻表などで思い起こすことができますが、今回は実際に使ったきっぷで、すでに見ることのできない景色を振り返ってみたいと思います。

在りし日の北陸本線

きっぷの写真

一見なんの変哲もない乗車券と特急券ですが、このきっぷはもう買うことができません。

北陸新幹線の開業によって並行在来線は第3セクター化(JRの路線としては廃止)され、このきっぷの直江津-糸魚川間もえちごトキめき鉄道 の路線となっています。

フリーきっぷの範囲外を乗車するために買ったものですが、経路が残る普通乗車券の方が旅行中のことを鮮明に思い出せます。

北陸を走る特急

きっぷの写真

こちらも北陸新幹線開業によって廃止された特急「北越」です。「サンダーバード」は現在でも運行されていますが、金沢以東への乗り入れはなくなったため富山から乗車することはできません。

この時はちょうど台風が通過中で、元々同じ日に乗り継ぐ予定だったサンダーバードを翌日に変更したのを覚えています。
当日秋田駅で「乗変」しているあたり、ギリギリまで粘って判断していたようです。

沼津行きあさぎり

きっぷの写真

小田急線とJR御殿場線を直通する特急「あさぎり」の特急券です。
新宿-沼津間を往復していますが、この約1ヶ月後の2012年3月ダイヤ改正をもって御殿場までの運行に短縮されています。

小田急線の特急券にはどの車両かの記載もありますが、3号の371系(JR東海371系)、8号のRSE(小田急20000系)も、この改正で「あさぎり」としての運行は終了しています。

いつか乗りたいと思っていたら沼津まで行かなくなると聞き、慌てて用事を作った記憶があります。当時運転されていた両方の車両に乗ることができてよかったです。

周遊きっぷ

きっぷの写真

路線は健在ですが、きっぷの制度が廃止されてしまうこともあります。

このきっぷは「周遊きっぷ」という、フリーきっぷになるエリアと行き帰りの乗車券をセットで購入するタイプのもので、2013年に廃止されました。
これは「高松・松山ゾーン」を旅行した時のもので、初めて「サンライズ瀬戸」にも乗車しました。

私が周遊きっぷを使ったのはもう廃止直前というような時期で、購入したのは2回だけです。今更ながら、まだまだ効果的に使える場面はあったなあと悔いが残ります。

廃線と廃止駅

きっぷの写真

海峡線の竜飛海底(たっぴかいてい)駅から函館駅への特急券です。

竜飛海底駅は青函トンネルの見学ツアー参加者のみ降りることができた駅で、2013年11月で終了、翌年3月に廃止となっています。

私が参加したのは廃止される年の8月で、ツアー終了が告知される半月前に見学整理券を購入することができ、なんともラッキーな滑り込みセーフでした。
また、このきっぷを購入した場所は2014年5月に廃止された江差線の江差駅です。

二重の意味で購入不可能なきっぷですが、2016年3月に北海道新幹線 が開通するとこの区間を通る在来線特急も廃止され、三重の意味で購入不可となります。

仙台ひたち

きっぷの写真

常磐線の特急「スーパーひたち」の特急券です。上野から仙台まで、4時間23分の長旅です。

このきっぷの乗車日は2011年2月11日、何の偶然か東日本大震災のちょうど1ヶ月前でした。
当時、2012年春からいわき前後で特急の系統が分離され、仙台までの直通列車が廃止されると発表されていましたが、震災と原発事故により今でも復旧の目処が立たない区間がある状況で、それどころではなくなってしまいました。

いわき以南の特急は上野東京ラインの開業で品川まで延伸され、列車名も「ひたち」「ときわ」になりました。
どのくらい先になるかはわかりませんが、いわきから仙台までもまた特急に乗車できる日が来てほしいものです。

徐行はやぶさ

きっぷの写真

東日本大震災の約3ヶ月後に使用したフリーきっぷ「JR東日本パス」と新幹線「はやぶさ」の指定席券です。

「JR東日本パス」はJR東日本全線と一部の第3セクター鉄道に乗車でき、特急の自由席や2回までなら指定席も利用できるというもので、当時発売された格安なきっぷです。復興支援者の移動や落ち込んだ旅行需要の喚起に役立ちました。

東北新幹線の「はやぶさ」はこの年の3月5日に開業したばかりで、元々の本数が少なく希少性の高い列車でした。また、当時は復旧直後で徐行区間があるために臨時ダイヤでの運転となり、高速化に伴う加算料金のかかる「はやぶさ」も「はやて」などと同じ特急料金でした(このきっぷはフリーきっぷの効力で発券したものなので分かりませんが……)。

「はやぶさ550号」という見慣れない号数ですが、これは当初発表された臨時ダイヤのあと、さらに急遽追加で設定された臨時列車のためです。発表された当日に購入したものと記憶していますが、すでに乗車日まで1ヶ月を切っていました。

現在の上り最速列車「はやぶさ34号」(2015年12月現在)の所要時間は2時間59分ですが、この列車は4時間30分。停車駅は同じですが、徐行があったことはここからも窺い知ることができます。
震災直後の記憶を思い起こさせるきっぷです。

おわりに

きっぷの記憶、いかがでしたでしょうか。今回はつらつらと私の思い出を織り交ぜながら解説させていただきました。
使用済みのきっぷは過去にどんな列車や制度などがあったかの資料でもありますが、それ以上に使った本人の記憶が込められた思い出の品としても価値があるように思います。

もし古いきっぷをお持ちでしたら見返してみてください。当時の楽しかった思い出が蘇るかもしれませんよ?

と、これで終わってもいいのですが、みなさんお気付きのとおり、私の持ってるきっぷってそんなに古くないんですよねえ(これより前は18きっぷばっかり使っていたもので……)。

これだけだとなんだ大したことねえなあと思われそうなので、他の乗換BIG4にも聞いてみたところ、まあいろんなきっぷが出るわ出るわ(笑)。

ということで、次回(多分年明け)は乗換BIG4の「もう買えない貴重なきっぷ」を紹介したいと思います!

記事を書いた人

乗換BIG4・鈴木 
鈴木(すずき):乗換BIG4
ヴァル研究所 開発部所属。駅すぱあとの中枢に潜り込み、乗り鉄のかたわら運賃制度を極めんとするエンジニア。足の向くまま気の向くままに鉄道旅を楽しんでいる。

 

関連記事